《報告》第263回地域ネットワーク勉強会及び第9期発達障害療育者研修会(第5回/全5回)

第5回目:令和元年12月20日(金) 午後7時〜午後9時
テーマ:発達障害を抱える子ども達を支える基盤
      づくり〜地域の療育支援の視点から〜

講 師:一般社団法人茨城県社会福祉会 会長
    東北福祉大学総合福祉学部社会福祉学科
    准教授 竹之内章代氏(認定社会福祉士)

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場 所:神栖市保健・福祉会館 2階 研修室

参加者:54名

※今回の勉強会は、保育士、幼稚園教諭等を対象とした第9期発達障害療育者研修会(第5回/全5回) との合同開催です。


 「発達障害を抱える子ども達を支える基盤づくり」をテーマに東北福祉大学の竹之内氏をお招きし、発達障害の特性のある子へのサポート方法、各関係機関の連携の重要性についてお話いただきました。


 竹之内氏の講話と当日の資料をもとにまとめたものを紹介します。
発達障害の特性のある子へのサポート方法
 発達障害の特性のある子の支援は、子どもの力を最大限に発揮出来るよう、最善の環境を整えるにはどうしたらよいかを考え、工夫する視点が重要です。
 例えば、保育現場での“集団行動になじめない子ども”を、支援者は困った子、問題のある子と捉えがちですが、子どもは自分の気持ちを表現することが難しいために、行動で欲求を充足しようとします。その子どもは集団行動に「参加したくない」のか、または、「参加出来ないのか」。その行動にどのような思いがあるのか視点を変えることで、子どもの気持ちや意図に支援者が気づく事ができます。支援者は他の子と比べてしまいがちですが、その子どもなりの発達の速度を考慮した支援をすることで、子どもの持つ力を引き出す事ができます。支援者は子どものありのままの姿を見て、気持ちを共感し、受容することが大切です。
各関係機関の連携の重要性
  A市「早期療育システム」 支援事例【養育を放任していた家族と障害がある子どもの支援】
 支援事例で携わっているA市では、乳幼児期から学童期まで一貫して支援を行うため、乳幼児健診で経過観察が必要と判断された子どもに、療育指導、療育相談、個別支援計画の策定を行う早期療育システムを設置しています。このシステムによって、乳幼児健診機関、保育園、幼稚園、療育支援事業所、学校、市、社協等の各関係機関が必要に応じチームとして連携し、子どもの発達の見通しや親の願い、目標、支援内容・支援方法などの情報を共有し役割分担を行い、適切な支援に繋げています。
 一つの機関で解決が難しい事例では、子どもだけではなく、家族もなんらかの課題を抱えていることも少なくありません。そのため、家族からの様々な相談に応じ、チームとして家族のサポートを行うことが、その子どもが育つ暮らしを支えることに繋がります。
 竹之内氏より最期に、子どもの力が100%発揮できるように、家族を支えるチームが神栖市内でも増えるといいですね。と講話を締めくくられました。


 11月22日から始まり5回連続で実施した「第9期発達障害療育者研修会」には、保育士、幼稚園教諭、障害児支援事業所職員など、市内の様々な関係機関からの参加があり、13名が全5回の課程を修了しました。受講生の皆様、本当にお疲れ様でした。発達障害の基本から実際の保育現場等での関わり方や、問題とされる行動の捉え方について学ぶ研修会になったと思います。そして、今回の研修会にご協力頂いた講師の皆様、ありがとうございました。

 研修会終了後には、多くの参加者の皆さんよりアンケートとともに感想を頂きました。皆さんの発達障害に対する熱い気持ちが伝わってきました。ご協力ありがとうございました。
 【アンケート感想の一部を掲載します】
・地域のチームワークの必要性、大切さ。子どもだけでなく親の支援ができるといいと思いました。
・事例をまじえた内容は分かりやすかったです。ありがとうございました。
・子どものありのままの姿に共感し受容すること、問題行動には要因があることなど、いつも考えながら仕事しているつもりだが、改めてお話しを聞くことで大切さに気づけました。
・目の前の子どもの姿を感じながら聞かせていただき、子どもに向き合う姿勢に気づかせていただいたと思います。一番困っているのは子ども自身で、保育士の都合で子どもを何とかしてあげなければということだけが先行してしまい、その子どもの行動の意味を深く考えていけていないことを振り返りました。

 神栖市社協では、今後も、障害のあるご本人やご家族が安心して暮らせる環境となるよう、多くの専門職の皆さんと共に“理解と支援の輪”を広げる取り組みを展開していきます。その様子はホームページや社協ニュースで発信していきます。

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