社協職員レポート 精神保健デイケアの取り組み〜支援機関との連携を通じて〜

 神栖市社協では、精神障害を抱える方の社会参加のきっかけとなる精神保健デイケアを実施しています。この事業では、フリータイムや調理、スポーツなどのプログラムをメンバーとともに取り組むことで、「自分もグループの一員」という安心感や「できることが増えた」ことによる自信を得ることができます。

 メンバーは、「同じ仲間とのコミュニケーションを楽しみたい」、「自宅以外にも自分の居場所を作りたい」、「将来的な就労を目指して少しずつ作業を頑張りたい」などそれぞれ目的をもってプログラムに参加しています。職員は、メンバーの特性に合わせた関わりや医療機関等と連携を図り、その方が安心して過ごし社会参加への足かがりとなるような支援を行っています。
 今回のレポートでは、医療機関と連携を図りデイケアの利用に至り、安定した地域生活に繋がった事例についてご紹介します。(個人を特定されないため、若干の加工をしています)
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フリータイムでは、創作や手芸に読書など、 自分のペースでゆっくり過ごせます
                                            
 
 Aさんは、精神科病院への入退院歴がある方で、デイケアの利用前も病院に入院していました。ある日、入院先の病院のソーシャルワーカーから1本の電話がかかってきました。「神栖市にお住まいの方で、症状が安定したため、退院を予定している。本人の意向を踏まえ、在宅での生活リズムが整えられるようにデイケアの利用を考えている。」との相談を受け、Aさんが一時外泊した際に面談を行いました。

 Aさんからは、「就労経験もあるし入院前は就労支援施設にも通所していたので、将来的には働きたい。まずは規則正しく生活する、体力をつけるといったことを目標にデイケアに参加したい。」との意向があったため、病院ソーシャルワーカーへ退院前のケース会議を開いて頂くよう依頼しました。
 ケース会議には、Aさんや家族をはじめ、主治医やソーシャルワーカー、市障がい福祉課、相談支援事業所などが参加し、退院後の地域生活について話し合われた結果、将来的な目標を就労としその最初のステップとして、デイケアの利用を進めていくこととなりました。また、会議の場で各機関の役割確認を行いました。
 
 その後、退院したAさんは、体験参加を行い、正式にデイケアを利用することとなりました。体調の変化があった際は、家族やかかりつけ病院と情報共有を図ることの了承も頂きました。最初、Aさんは、緊張した面持ちで他のメンバーに気を遣っている様子だったため、スタッフは、Aさんがメンバーの輪に入りやすいよう同世代のメンバーの近くで活動してみるよう声かけしたり、みんなが共通して話せる話題を提供したりしました。
 Aさんは、活動を重ねるごとに気持ちがほぐれ、メンバーとの会話も増え、「○○を作りたい」、「○○の活動をしたい」など、精力的に取り組む場面も見られるようになりました。
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人気プログラムの一つ「調理」
みんなで協力して作る料理は、格別です!

 そして、「今後は、就労支援施設にチャレンジしたいです」とイキイキした表情で話すAさん。現在、通院先の病院や市障がい福祉課、相談支援事業所と連携を図り、就労支援施設の利用に向けて調整しています。
 神栖市社協では、支援を通じて深めた関係機関との繋がりを活用させて頂きながら、市内に暮らす精神障害を抱える方の安心した生活に少しでも貢献できるよう、取り組んでいきます。

 デイケアは、精神科に定期的に通院中で主治医よりデイケア利用の了解を得られている精神障害を抱える方を対象とし、神栖地区(「青空」)、波崎地区(「ほのぼの」)の2ヶ所で活動を行っています。
 電話や窓口だけでなく、ご自宅に訪問してデイケアの説明をすることもできますので、ご関心のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

【デイケアのご案内】
下記の「デイケアパンフレット」をクリックするとパンフレットを見ることができます。
デイケアパンフレット 表面
デイケアパンフレット 裏面

◆問い合わせ先
神栖市社会福祉協議会
  神栖本所(保健・福祉会館2階)    電話0299-93-0294  担当 高岡・野口・川田
  波崎支所(はさき福祉センター内) 電話0479-48-0294  担当 奥村・横田


<神栖本所 地域福祉総合相談センター T>
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