《報告》第9期発達障害療育者研修会(4回目)

第4回目:令和元年12月10日(火) 午後7時〜午後9時

テーマ:発達障害のある子の気持ちとその家族の気持ち

講 師:東京成徳大学 応用心理学部 臨床心理学科
      准教授 菊池春樹氏(精神保健福祉士/公認心理師)

場 所:神栖市保健・福祉会館 旧館1階 集会室B

参加者:29名
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 「発達障害のある子と家族支援のポイント」をテーマに東京成徳大学の菊池氏をお招きし、発達障害のある子の気持ちや家族の障害受容の過程、本人や家族に寄り添った支援についてお話いただきました。


 菊池氏の講話と当日の資料をもとにまとめたものを紹介します。

発達障害のある子の気持ちとその家族の気持ち
 発達障害のある子は、相手の話や行動の意図をくみ取ったり、自分で自分を認識することが苦手です。今回は、問題行動に対する“見立てと手立て”について疑似体験を通して考え、実際の事例をもとにして具体的に学びました。

家族丸ごと支援のススメ
ステップ1:支援者の視点の切り替え
 親は「早くしなさい」、「言うことをききなさい」、「そんなことしたら、おかしい」と言いがちですが、早く、従順に、柔軟に適応しにくいのが発達障害を抱える子どもの特徴です。病院受診をしても適応できるようになるわけではありません。「診断さえあれば」と支援者は考えがちですが、受診を促すだけでは家族の障害受容を妨げる結果にもなり得ます。必要なことは治療ではなく、その子どもを理解することです。

ステップ2:支援者による「杖」
 子どもの特性が分かるとその子どもに寄り添った支援ができます。「廊下は走らない」ではなく「廊下は歩く」と具体的に伝えるなど、否定的な言い方ではなく、“こうするとできるよ”と肯定的に伝えることが大事です。

ステップ3:支援の「バランス」
 支援者間での対応がバラバラだと子どもも混乱してしまいます。職員間で対応方法がどう違うのかを検証し、統一することが子どもへの支援に繋がります。


 発達障害のある本人、家族がこの社会で生きていくためにも理解者が必要です。本人、家族の『困り感』を想像し、共感できた人が工夫し始めることで、寛容な社会作りの一歩になります。と講話を締めくくられ、発達障害児支援の基本について学ぶ機会となりました。


神栖市社協では、まだ社会資源の整っていない発達障害児の地域生活支援に、今後も寄り添い注力していきます。その様子はホームページや社協ニュースで発信していきます。

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