★職員レポート「精神保健デイケアを通じて、社会参加へのきっかけに」

IMG_0261.JPG  神栖市社協では、精神障害を抱える方の地域生活支援として平成16年度から精神保健デイケアを実施しています。
 デイケアでは、参加メンバー(以下「メンバー」)が創作活動や調理、スポーツなどプログラムを通じて、同じ場所で過ごす→メンバーとの会話を楽しむ→一緒に活動に取り組み、達成感を味わうといった社会参加へのステップを踏めるよう取り組んでいます。
 これまで実に100人以上の方がデイケアに登録し、中には、活動を通じて、自信を深め、就職や障害福祉サービスの就労支援施設※の利用に繋がった方もたくさんいます。

 私がデイケアを担当している中で、数年前から利用しているAさんとの関わりは、印象的でした。Aさんは、通院以外に外出する機会がなかったため、主治医と家族に勧められてデイケアの利用を開始しました。
 人付き合いや集団活動が苦手であったため、最初は、浮かない表情で活動に取り組んでおり、他のメンバーとの関わりも消極的でした。しかし、フリータイムを活用して作った作品を他のメンバーに褒められたり、調理プログラムで協力して作り上げた料理をみんなで囲み堪能したりと活動を重ねる中で、イキイキした表情が見られるようになりました。

 そんなある日、私はAさんにデイケアの感想を聞いたところ、「デイケアを利用する前は、働いていたが、人付き合いや仕事のプレッシャーにより調子を崩してしまい、ひきこもりがちになってしまった。でも、みんなと一緒に活動したり、話しをしたりすることで、少しずつ前向きな気持ちになってきています。」との返答があり、Aさんに変化が生じていることを確認できました。

 その後、Aさんより、「将来的に仕事を目指したいので、就労支援施設にチャレンジしたい。」との相談が寄せられました。早速、私は、市内の施設についてAさんに情報提供し、施設見学や体験利用の調整を図り、就労支援施設の利用に繋がりました。

 Aさんの意向により、施設に慣れるまではデイケアと併用することとなり、時折、活動に参加しています。Aさんは、活動が始まる前に事務所にいる私に声をかけ、「利用者が優しく接してくれるので、馴染めている。」、「作業を早くこなせるようになり、他のものも担当するようになった。」など、施設での様子を報告してくれます。
 その充実に満ちた表情や声のトーンから、無理せず自分のペースで過ごせる場所の必要性を改めて確認したとともに、Aさんの希望する生活や目標にほんのわずかですが関われたことにソーシャルワーカーとしてのやりがいを感じることができました。

 精神保健福祉士や作業療法士のスタッフは、メンバーが無理なく安心して過ごせるよう、その方の特性に合わせた支援を行います。電話や窓口だけでなく、ご自宅に訪問してデイケアの説明をすることもできますので、ご関心のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
 
  ※就労支援施設とは
   生産活動や職場体験などの機会の提供を通じた就労に必要な知識や能力の向上のために必要な訓練、就労に関する相談や支援を行う事業所。
                                        <本所地域福祉推進センターT>

 
  【デイケアのご案内】
下記の「デイケアパンフレット」をクリックするとパンフレットを見ることができます。
デイケアパンフレット 表面
デイケアパンフレット 裏面

☆「青 空」(神栖地区):水・金曜日 午前10時〜午後3時まで(会場:神栖市保健・福祉会館内)
            木曜日 午前10時〜正午(会場:神栖市保健・福祉会館内)
☆「ほのぼの」(波崎地区):火曜日 午前10時〜午後3時まで(会場:はさき福祉センター内)

●デイケア対象の方●
精神科に定期通院中で主治医よりデイケアの利用について了解を得ている神栖市在住の方(ただし、1年以上神栖市に居住していること)


◆問い合わせ先
神栖市社会福祉協議会
 神栖本所(保健・福祉会館2階)   電話 0299-93-0294  担当 高岡・野口
 波崎支所(はさき福祉センター内)  電話 0479-48-0294  担当 奥村・横田
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