《報告》第240回地域ネットワーク勉強会を開催しました

h30.1.31.JPG ◆日 時◆
  平成30年1月31日(水)
  午後7時〜午後9時
◆テーマ◆
  「事例で学ぶ強度行動障害の理解と支援」
◆講 師◆
  海老原朱美 氏(臨床発達心理士)
  【茨城県発達障害者支援センター】
◆参加者◆
  51名

 今回の勉強会では、自傷行為や他害行為など、危険を伴う行動を頻繁に示すことなどにより日常生活に困難が生じる強度行動障害について、講師の豊富な実践事例から、行動の捉え方と対応の方法を学びました。

 講義では、講師が関わった通所施設に通う重度の知的障害のある方の頻回な失禁の改善に向けた支援の事例報告がありました。様々な手立てを考え、失敗を重ねながら8年を費やしましたが、本人の生活歴を再確認し、本人の行動記録と職員の対応記録を細かく取り、関わり方や支援の方法を職員間で統一した結果、徐々に失禁の回数が減り、最後には失禁がなくなったそうです。
 生まれたときから行動障害がある人はいなく、積み重ねられた誤学習の結果として生じている行動といえます。また、コミュニケーションの苦手さや学習不足などにより、行動障害よりも楽に伝えられる方法や要求の仕方を知らない可能性もあります。そのため、注意や叱責では改善は図れないこと、課題となっている行動の背景には多くの要因が潜んでいることを理解し、行動と要因の両面に着目して支援を考える必要があります。
 一度ににいろいろな行動を修正することはできません。どこから修正していくか優先順位を決め、「いつ」「どこで」「だれに(何に)」「どんな行動(回数・頻度)」「どう対処したか」「本人にとってどのような結果になったか」を観察し、記録し、対処方法を考え、家族と支援者が統一した見解で対応することが大切です。
 支援はいろいろな方法が存在します。「あきらめない」こと、「一人で抱え込まない」ことが、本人の誤学習の改善につながります、と丁寧な記録と連携した対応の重要性が伝えられました。

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