《報告》第227回地域ネットワーク勉強会を開催しました

h28.12.3.JPG  ◆日 時:平成28年12月3日(土)
       午前10時30分〜午後12時30分

 ◆テーマ:感覚統合の視点での行動理解と遊びのポイント

 ◆講 師:根本浩則氏
  【茨城西南医療センター病院リハビリテーション部(作業療法士)】 
       
 ◆参加者:57名

 今月の勉強会は第8期発達障害療育者研修会(全5回講座)の第3回目と合同開催。
 今回は、子どもの行動を様々な感覚機能の働きから見直してみる機会として、ヾ恭佚合とは、感覚発達とコミュニケーションや遊びとの関連、4恭佝達を促す遊び、について講義頂きました。

 ペットボトルのジュースをコップに入れて飲む。単純な事だと思いますが実は、どのくらいの力(筋力)でペットボトルを持ち、コップを持つか、どのくらいペットボトルを傾けるとこぼさないのか、味、臭いは…など、これだけでも、私たちは様々な感覚を無意識に整理・統合することで安心してジュースを飲むことができています。
 しかし、発達障害のある子はこれらの感覚情報が敏感だったり、逆に鈍感だったり、上手く整理・統合されない困難さを抱えていることがあります。

 重さを感じる感覚や手に持つ力加減の感覚が困難である場合は、コップに入れる時に勢いが良すぎてジュースをこぼしてしまうかもしれません。
 このときに「扱いが乱暴」と捉えるか、「感覚が弱いから配慮が必要」と捉えるか、この視点で子どもへの関わりは大きく変わります。
 講義では実際の療育場面の映像を見ながら、子どもの行動を理解する(分析する)ポイントについても説明があり、今、どこに支援が必要なのか、を見抜く力が支援者に求められていることを具体的に学ぶ事ができました。

■感覚統合とは…一般的によく知られている感覚には、五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)があります。これらは感覚受容器といわれ、情報をキャッチするセンサー役です。その他にあまり意識することの少ない大事な感覚として、前庭覚(バランス感覚、平衡感覚)と固有覚(筋肉の強弱、関節の感覚)があります。これらのそれぞれが感じ取っている感覚を整理したり、統合したりする脳の働きを感覚統合といいます。

■感覚統合の視点から、保育現場で工夫できそうなこと(一例)
‘阿が多く走りまわっている。→ もしかしたら止まれないのかも。
=止まる目的をはっきりさせる遊びを導入!!
 例えば、にらめっこ、だるまさんが転んだ、かくれんぼ、サッカーならゴールキーパーのポジションなど。
⇒Г世舛魘く叩いてしまう。→ もしかしたら力加減が上手く出来ないのかも。
=力を入れている感覚が分かりやすい遊びを導入!!
 例えば、押し相撲、斜面(坂道)をのぼる、綱引きなど。

上記の遊びはほんの一例にすぎません。どんな遊びも感覚を発達させる効果があります。ただし、発達障害があるなど、発達が気になる子は新しい遊び、体験したことがないことに対して、イメージ(見通し)がつきにくく、不安が強いことによって挑戦できないことがあります。見本を見せたり、一緒に遊びを楽しんだり、さりげない配慮や工夫がとても大切です。
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