《報告》第226回地域ネットワーク勉強会を開催しました

h28.11.16.JPG  ◆日 時:平成28年11月16日(水) 午後7時〜午後9時

 ◆テーマ:障害とは何か〜発達障害の理解と支援〜

 ◆講 師:野口雄樹氏
    【茨城県発達障害者支援センター(社会福祉士・精神保健福祉士)】 
       
 ◆参加者:83名

 第8期発達障害療育者研修会(全5回講座)の第1回目と合同で開催した今回の勉強会は、‘障害’の考え方を再確認することから始まり、自閉症スペクトラム障害・注意欠陥(欠如)多動性障害・学習障害のそれぞれの特徴についてお話し頂きました。
  『‘障害’は個人の状態像よりも、環境や周囲の配慮不足、理解不足などが生活上の障害に大きく関連します』
 支援者は発達障害そのものを治療するという視点ではなく、周囲の理解と障害の特性・個々人の特徴に合わせた対応を工夫すること、本人が生活しやすい環境をつくることなどの支援目標を持つことが大切です。
 発達障害の診断がある・ない、個性なのか性格なのかなどの議論よりも、まずはひとり一人の特徴を捉えて対応を考えて行くこと、、一人・一つの機関で抱え込まず、様々な関係機関と連携し、支援を繋いでいくことなど、発達障害児支援の基本について学ぶ機会となりました。

■自閉症(自閉症スペクトラム障害)
自閉症は、次の3つの特徴をもつ障害で、3歳までには何らかの症状が見られる。
(1)対人関係の障害…場の空気を読むことが困難で、相手の気持ちを理解したりそれに沿った言動が苦手。対人関係を上手に築くことが難しい。
(2)コミュニケーションの障害…会話能力は表面上は問題なくできるが、その会話の裏側や行間を読むことが苦手。人の言葉を勘違いしやすく、傷つきやすい。
(3)限定した常同的な興味、行動および活動…いったん興味を持つと過剰といえるほど熱中する。法則性や規則性のあるものを好み、それらが崩れることを極端に嫌う傾向がある。

■注意欠陥(欠如)多動性障害
子どもの年齢や発達レベルに見合わない多動性や衝動性があり、次の3つの症状が通常12歳以前に現れる。
(1)不注意…うっかりして同じ間違いを繰り返す。注意が長続きせず、気が散りやすい。話を聞いていないように見える。
(2)多動性…落ち着いてじっと座っていられない。そわそわして体が動いてしまう。公共の場など、静かにすべき場所で静かにできない。外部からの刺激に影響を受けやすい。
(3)衝動性…順番が待てない。会話の流れを気にせず、思いついたら発言してしまうことがある。

■学習障害
全般的な知的発達に遅れはないが、読む、書く、計算・推論するなどの特定の能力をのうち、いずれかまたは複数のものの習得・使用に著しい困難を示す。
“達性読み障害…見た文字を音にするのが苦手。文字の見え方にも特徴があり、文字がぼやける、黒いかたまりになって見える、逆さまに見える、図形に見えるなどの違った見え方になってしまい、認知の仕方が異なる。
発達性書字障害…文字が読めるのにもかかわらず、書けない。「文字が書けない」「書いてある文字を写せない」など書く能力に困難がある。
算数障害・算数、推論の困難…数字や数式の扱い、考えて答えにたどり着く推論が苦手。1.2.3の基本的な数字や、×.+などの計算式の記号を認識することが困難。
ボランティアセンター ウェブサイトへ移動します