《報告》第219回地域ネットワーク勉強会を開催しました

cnn28.4.26.jpg  ◆日 時:平成28年4月26日(金)午後7時〜午後9時

 ◆テーマ:「成人期の発達障害者の理解と支援」

 ◆講 師:野口雄樹氏
    (茨城県発達障害者支援センター)

 ◆参加者:56名

 今回の勉強会は、成人期の発達障害に焦点をあて、就労や社会生活の場面で発達障害のある方が困っている背景とその支援のポイントがテーマです。
 「そもそも人間は一人一人が異なるもの。どちらが正しい、何が正しいかという議論は無意味です。相手の言い分を良く理解し、その上でこちらの言いたいことを伝えることが大切です。発達障害は特性であり、否定されるものではありません。特性は活かすべきです」と、茨城県発達障害者支援センターの野口さんからお話がありました。



■発達障害とは
 「発達障害者支援法」では、発達障害とは自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害などの脳機能の障害で通常低年齢化で発現するものとして定義づけられています。原因については、まだはっきりしていませんが、脳機能の働きに生まれつきの特徴があると考えられています。
 発達障害は一見しただけでは、その特性や苦労が分かりにくく、親の育て方や本人の努力不足などと誤解されやすい障害です。また、障害特性もさまざまなため、その人の状況に応じた理解と支援が必要となってきます。

■大人の発達障害
 「通常低年齢で発現する」と定義されている発達障害ですが、初めて診断を受ける時期は、幼児期に限らず様々です。ライフサイクルごとに周囲から要求される水準が変化することで発達障害の特性が浮き彫りになるケースが多々あります。様々な精神症状や身体症状が表面化して、初めて発達障害の診断に至る場合もあります。

■二次障害
 発達障害の特徴故に、適切な支援がない場合には、生育の過程で自分が生きていく社会と文化に合った知識・社会規範・価値観・行動パターン・スキルを身につける社会化や教育という過程そのものが、強いストレスを持続的に与え、二次的障害を引き起こす結果に繋がりやすくなります。
 ※不登校、引きこもり、うつ、自傷行為、薬物・ギャンブルなどへの依存症、自殺企図、暴力、盗みなど、様々な心理的・行動上の問題を生じる場合がある。

■大人の発達障害の基本的な対応
【上手くいかない対応】
・何とかこちらの理論に合わせられるようにする
→注意する、叱る、説教する、反省させる 等
・相手の論理が間違っていると思わせる
→世の中の常識を教える、社会的ルールを押し付ける 等
・本人の論理を無視する
→頭ごなしに否定する、プライドを傷つける 等

【上手くいく対応】
・本人の論理(言葉)を尊重する対応
→理解しやすい説明をする、一般論を言わない、相手の論理(言葉)を理解する 等
・注意、叱責にならない対応
→相手の論理に合わせた説明
・本人の立場が有利になる対応
→本人を一人称にした説明

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