★社協職員レポート 高齢者相談員はゆく!

 「Kさん、いますか。」窓口にみえた高齢の女性の手には、ひらがなで大きく名前がかかれた高齢者相談センターK相談員の名刺が握り占められていました。
 以前訪問したときに「何かお困りのことや、相談事があったら連絡してくださいね。」とお渡ししてきたものです。ひとり暮らしで身内もいないため、今後の生活に不安を抱えての相談でした。「大丈夫ですよ。一緒に考えていきましょうね。」の相談員のことばに、女性の顔が安堵されたように明るくなっていく様子がみてとれました。

 神栖社協では、市包括支援センターの窓口機能としての市内三つにわかれた生活圏域のうち、ひとつの圏域の「高齢者相談センター」を受託しています。そのなかには若い世代が別の場所に家を構え、高齢化率が30%を超える地区も含まれており、訪問による実態把握や必要に応じたサービスの紹介や調整、見守り等を行っています。
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 ひとり暮らし高齢者や高齢世帯等を中心に訪問させていただくなかで、これまでに様々な出会いや発見がありました。80歳、90歳を超えてますますお元気で趣味を極めたり、素敵に歳を重ねてこられた人生の先輩方の生き方に感嘆させられることもしばしばです。

 ときには「一人でみるのはもったいない。みんなにもぜひ作品を見てほしい。」との相談員の思いから、事務所の一角がにわかギャラリーに変身し、沢山の方を楽しませてくれたこともあります。

 こんなこともありました。
家に来てほしいというAさんからの連絡を受け早速に相談員が伺ったところ、新聞折り込みのチラシで折ったゴミ入れを渡したかったとのこと。学校給食で使う小学校があると聞いて、こつこつと折りためていたようです。かなりの量だったため、今回はAさん宅の近くにある保育所にも問い合わせたところ「喜んで使わせていただきます。」とのお返事。「恥ずかしいから届けて来てほしい。」といわれ園児との対面は実現しませんでしたが、Aさんはとても嬉しそうなお顔をされていたそうです。

 その一方、高齢者が詐欺や悪徳商法のターゲットにされる危険も潜んでいます。高額な健康食品の購入先をインターネットで検索したところ、悪徳業者としてリストに上がっていたことや、家の修理と称し複数回やってきた遠くの業者に、高額な修繕料を支払っていたケースもありました。

 民生委員さんやボランティアさん、地域の方から『気になる方、心配な方』の情報をいただくこともあります。周りを気にかけ異変を察知してくださることは安否確認や問題の未然防止という観点からも、とても心強くありがたいものです。
 お元気なうちは気丈に生活されている方でも、ひとたび病気やケガなどの問題が起こると家族だけでの解決は精神的にも体力的にも困難です。そんなときには地域の方々をはじめ包括支援センター、関係機関のみなさんと一緒に知恵を出し合いながら、問題解決のためのお手伝いや見守り活動を続けています。


 「訪問にいってきまーす。」夕方の冷え込みが厳しくなった今日この頃、ダウンジャケットを小脇に抱えK相談員は今日も元気に町に繰り出していきました。

                              〈支所地域福祉推進センター S〉
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