★社協職員レポート 〜精神保健福祉士業務日記〜

 平成22年12月に社協職員レポートにて報告した「市役所での精神保健福祉士業務」の「3年後の後日談」です。

 神栖市社協では、平成21年度より、神栖市から「精神保健福祉士業務」を受託しています。

 この業務は、市役所の障がい福祉課窓口に、専門職(精神保健福祉士)である社協職員が常駐し、精神保健関連の相談業務を担うもので、私は22年度から社協事務局を離れ、市の障がい福祉課にいます。現在は主に自立支援医療(精神通院)や精神障害者保健福祉手帳の手続き、相談活動などを行っています。

 神栖市には精神科の病院や精神障害者を対象とした施設サービスはなく、神栖市社協が行っている精神保健デイケア(市受託事業)が1ヶ所と社会資源は決して多くありません。このような中で神栖市に住む精神障害を抱える方が安心して生活できるような取り組み、雰囲気を作っていくことが私のミッションだと思い、業務に取り組んできました。


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 障がい福祉課には日々、住民の方や病院の専門相談員、市役所の各課など各方面から相談が寄せられます。そこで、地域住民や関係機関と繋がることができる入口となる「相談活動」を大切にし、丁寧な対応を心がけました。ただ、寄せられた相談に対して障がい福祉課だけで解決を図れることは少なく、課題を解決にするにあたって適した機関の紹介や的確な情報の提供、必要に応じて関係機関と一緒に訪問等を行ってきました。

 相談内容の一例として
  ○精神科病院から退院することになったが、家では1人きりなので、日中、通所できる
    場所があれば参加したい。
  ○主治医から了解をもらったので就労活動をしたいが、どのように進めていけばいいか。
  ○最近、両親、兄弟の様子が変わっているが、どのように接してあげたほうがいいか。
                                などなど・・

 相談対応を終え、後日、相談者から報告を頂くこともしばしあり、「紹介先の機関と繋がり、方向性が見えてきました」とホッとすることあれば、「アドバイスを受けた通りに対応してみたけど、上手くいきませんでした」、「紹介を受けた機関と上手く情報共有が図れておらずスムーズにいかなかった」と自分の対応について自問自答することもありました。


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 自分の未熟さ、力不足を痛感しながらも、ひとつひとつの相談対応を通して、近隣機関と気軽に相談し合える関係を深められたり、これまでお付き合いが少なかった病院、通所施設などともネットワークを構築できたりしました。

 “共に悩み”、“共に動く”ことの積み重ねがネットワークの広がりや深まりに繋がっていくものだと改めて認識したと同時に、新たな発見や気づきのチャンスをいただける相談の大切さを実感しました。


 社会資源を整えていくことは一朝一夕ではできませんが、これまでの相談を通して積み上げてきた関係機関とのネットワークを活用させてもらいながら、精神障害者を抱える方が少しでも安心して暮らせるように取り組んでいきたいと思います。
 そして、神栖市社協事務局に戻ったときには、市役所で学んだこと、経験したことを還元していきたいと考えています。

   地域福祉推進センター T

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