《報告》第6期発達障害療育者研修会(4日目)を開催しました

日 時:平成25年12月11日(水) 午後7時〜午後9時(参加者:51名)
テーマ:『発達障害の評価(アセスメント)の重要性と診断する意味』
講 師:公益財団法人 鹿島病院精神科医 佐藤奈美氏

IMG_6823.jpg  4日目の研修会は、講師に鹿島病院精神科医 佐藤奈美先生をお招きし、精神科医の視点から、発達障害のアセスメントや診断の重要性についてお話しいただきました。

★1日目〜3日目の研修については
   コチラをクリック!!→第6期発達障害療育者研修会

■発達障害のアセスメントの目的
 対象児童の正確な状態を把握し、そこから指導や治療に活かすことの出来る有効な情報を得ること、その上で、それぞれの能力や適正に応じた個別支援計画を作成し、より適切な発達支援が展開できるようにすることが目的です。

DSCF8415.jpg ■発達検査
 発達障害に関係する発達検査は、行動観察や生育的等、養育者からの聞き取りに基づき発達障害のより詳細な評価が出来る検査となります。(※一般的な発達検査は、発達障害の詳細な評価はできないので、数値以外の検討により発達障害の特性を考慮することが可能な検査となる。)

 研修中には、PEP-3(心理教育プロフィール:発達障害の特徴(子どもの強み、弱み)を把握し、教育的プログラムを作成するために考案された検査)を使った検査についても説明があり、実際に初めて見る方も多く、専門的な知識を得ることが出来ました。

■診断に適切な時期
・2歳から確定診断は可能。3歳までに特性の全てが表面化します。知的に高い場合は5歳までに自己コントロールしますが、思春期に周りとの差に気付き始めて不安定になってしまいます。

診断が遅れてしまうと・・・
・子どもは自分からは誰にも言えませんし、聞かれてもどう答えてよいか分かりません。不適切な支援の中で不安が強くなる、混乱が増えていく、苦手が増えていく、パニックが増えていきます。その結果、二度と社会的に生活できなくなってしまう恐れもあります。

■アセスメントに求められる倫理的心得と留意点
 子どもの何を理解し、その結果を子どもにどのようにフィードバックしようとするかの背景に、『一人一人の子どもを大切に思う気持ち』が何より大切です。目的意識を明確にし、結果を子どもの本当の利益になるように役立てなければなりません。単なる「判別」や「ラベリング」だけになったり、単なる「数値の一人歩き」にならないように注意することが重要です。

 最後に、「いつも基本に立ち返ることが重要ですよ!」と参加者に声をかけてくださいました。
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