《報告》第6期発達障害療育者研修会(2日目)を開催しました

日 時:平成25年11月28日(木) 午後7時〜午後9時(参加者:47名)
テーマ:『発達障害のある子の気持ちとその家族の気持ち』
講 師:東京成徳大学 応用心理学部臨床心理学科 助教 菊池春樹氏

6hr.11.28.001.jpg  東京成徳大学の菊池春樹先生をお招きし、発達障害療育者研修会2日目がスタート。この研修会や勉強会などで講師としてお世話になっている菊池先生。毎回楽しいワークを織り交ぜながらの講話ですが、今日も色々と面白いワークを展開していただきました。

■ワーク 発達障害の子どもの見え方、感じ方疑似体験
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 このワークでは、発達障害の子どもが生活の中でどのような見え方や感じ方をしているかを『二語文での会話』と『頭文字(紙をおでこに当てて自分の名前を書く)』を通して体験しました。

★このワークで気づいたこと(※参加者のワークシートから抜粋)
【二語文会話】
・話の内容を理解してもらうのは難しい。聞き手の引き出し方が大切だと思った。
・言いたいことが言えず、もどかしい気持ちになった。
・二語で話した言葉を頭の中で繋げて何を話したいのか理解しながら聞くのは大変だった。
【頭文字】
・上手く書けないことが辛い。こんなことが起きると書きたくなくなるし、気持ちが伝わらずイライラしてしまう。
・文字は頭に浮かぶが、どう表現していいか、どんな書き方をしていいかわからず、混乱し、もどかしい気持ちになった。これがずっと続くと思うとストレスが溜まり、非常に辛い思いをすると思う。自分の気持ちが伝わらない、我慢しないといけないのは辛い。


■ワーク◆Д諭璽爛肇
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 『ネームトス』は生卵を使ったちょっと変わったワークです。参加者全員が輪になって隣の人に声をかけながら生卵を回していきます。割らずに安全を確保するために工夫しながら、この研修会に参加した目的や学びたいことなどのメッセージを卵に込めていきます。

★このワークで気づいたこと(※参加者のワークシートから抜粋)
・卵を受け取ることは前の方の思いに共感すること、相手の思いを全て受けとめるということ。卵を渡すことは自分の意志を伝えること、自分の思いを受けてもらいたい思いだった。
・初めて会う方と、“卵を割らないように回していく”という課題を皆が一つになり同じ事を思うと、安心して渡すことができた。
・私がしている仕事はこういう事なんだなと思いました。私が関わるのはほんの一時、色々な人、多くの気持ちを持った人が関わる事で、その卵はあたためられていくんだなと思いました。


■本人、家族に寄り添った支援の為のポイント
 言葉の通じない外国に行ったとき、ガイド役の人がいてくれたらどんなに安心でしょう。同じように発達障害のある本人、家族がこの世界で生きていくためにもガイド役が必要です。本人、家族の『困り感』を想像し、共感できた人が工夫し始めることで、寛容な社会作りの一歩になります。残念ながら、発達障害の専門家ができることはわずかです。それよりも、子どもが小さいうち(早期)に出会う子育ての専門家(保育士や幼稚園教諭、保健師、親、周囲のサポーターなど)が、環境作りを工夫し、ガイド役を担ってもらえた方が、子どもの成長やハッピーな人生につながっていきます。
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