《報告》第167回地域ネットワーク勉強会
発達障害療育者研修フォローアップ研修会を開催しました。

日 時:平成23年12月15日(木)午後7時〜午後9時(参加者98名)
テーマ:『発達が気になる子』の支援〜発達障害児への療育実践を参考に〜
講 師:神経科クリニックこどもの園 菊池春樹氏(精神保健福祉士)
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 「支援に大事なことは、支援者が対象児と身体の距離、心の距離を近づけることだと思っています。」
 この言葉は、菊池先生が多動のお子さんへの支援事例を通して、支援のポイントとして話されたものです。
 「言葉が通じにくく、次の行動が予測しにくいお子さん。いつ・どこで・どんな行動をするのか、一瞬早く伝わる心の距離と、不適切な行動を本人にも気づかせないぐらいに制止できる身体の距離。さらに欲を言えば、手をつながず、お子さんから手をつないでくるぐらいの距離になることが理想。」
 その理想に近づくために、本人を理解し、支援を工夫しながら距離を縮めていくことが大切であると実感しました。
 また、参加者が二人一組で発達障害の特性を疑似体験するワークの時間もあり、もりだくさんで充実した研修会になりました。
 研修会終了後には、多くの参加者の皆さんよりアンケートとともに感想を頂きました。皆さんの発達障害に対する熱い気持ちが伝わってきました。ご協力ありがとうございました。
 アンケートの集計結果及び感想の一部を掲載しました。是非ご覧ください。↓

☆アンケート集計結果(回収率90%)


 【参加者内訳】         【満足度】
 ・福祉関係……22.4%   ・大変よかった…52.8%
 ・当事者家族…16.3%   ・よかった………41.6%
 ・教育関係……15.3%   ・普 通………… 4.5%
 ・保育関係……24.5%   ・回答なし……… 1.1%
 ・医療関係……12.2%
 ・その他……… 9.3%
 【内容の理解度】
 ・大変よかった…53.9%
 ・よかった………36.0%
 ・普 通………… 6.7%
 ・回答なし……… 3.4%
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☆研修会の感想(アンケートより抜粋)
・事例の中で電車の中でとびはねる子に対して(一方的に叱るのではなく)‘うれしいんだね、でもちょっと静かにしようね’と言い換えたところがとても印象に残りました。言い換えることによって、自分も相手も不快になることはなく、気持ちよく過ごせるなと思いました。【保育関係者】

・自分の普段の保育を見つめ直す機会ができてよかった。子どもの気持ちを理解するのは難しいことを実感した。子どもの気持ちに寄り添える保育をしていきたいと思った。【保育関係者】

・息子の見える世界、考えに少し近づけた気がします。明日からまたがんばろうと思います。もっと多くの方が自閉症を理解してくれる世の中になることを願っています。【当事者家族】

・自分の担任するクラスの子どもを思い出しながら聞かせていただきました。どの子に対しても使えることばかりだったので、是非明日から実践してみたいと思いました。また、私自身の指導のあり方について考えさせられ、言い方ひとつで変わるんだなぁと痛感させられました。勉強になりました。【保育関係者】

・体験を交えての講習会は良かったです。また、先生が実際に関わっているお子さんとの交流や体験を聞かせて頂けたのはとても参考になりました。【保育関係者】

・今までの講演では、相手に対して自分がどう接したらいいかということばかりに考えが向いていましたが、今日のお話や体験を通じて、子どもがどういう状況にあり、どんな感情を抱いているのかを感じることができ、まず目の前にいる相手を理解することが大切なんだ、と改めて思いました。【医療関係者】

・二語文のワーク、書写体験、謝らせるワークなど体験を通して少し子どもの気持ちが分かりました。頭では理解しているつもりでしたが、実際こんなふうに思っていたのかな?と思うと、もっと接し方、指導の仕方、色々工夫すべきと感じました。【教育関係者】

・楽しかったです。分かっているつもりではいましたが、(ワークを通して)実際に体で感じる事ができたもどかしさ、イライラは忘れないようにしていきたいです。【当事者家族】

・親の気持ち、本人の気持ちに寄り添い、理解していくことが大切だと思いました。いろいろな意味でもっと子どものことを見てあげよう、何を欲しているのか考えてあげよう、と思いました。【教育関係者】

・信頼関係の構築に「遊び」の視点をもう少し取り入れていくことが大切だと再確認できた。遊びの構造化がとても参考になりました。【教育関係者】

・学習スタイルの違い...分かっているようで忘れている。まだまだ十分理解できていないので更に学んでいきたい。【教育関係者】

・日々の生活に追われて忘れていたり、怠けていたことなどが勉強でき、また子どもたちのためにがんばってみようかなという気持ちになれました。【当事者家族】

・色々なワークを実際に自分でやってみて、うまく伝えられないもどかしさや「がんばれ」と言われてもできないイライラ感を知ることができた。また、言葉かけの仕方によって同じ意味でも印象が違うので、日々の生活の中で子どもにかけることばを考えていきたいと思います。【当事者家族】

・発達障害の方への支援というと難しいイメージがあるが、物事の見方を変えるだけで気軽に楽しくできる支援がたくさんあることに気付かされました。【福祉関係者】

・子どもがいう言葉や行動には必ず理由がある、という言葉に考えさせられました。【保育関係者】

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